このコーナーで今まで取り上げたロリンズの作品の中では、「サキ・コロ」と「ツァ・デ・フォース」の中間に録音されたのが、今日取り上げる作品となります。ドーハムのトランペットとの2管での録音です。
別にパーカーの作品を取り上げている訳ではなく、またミュージュシャン作の曲を取り上げている訳でもないので、タイトルの由来は如何なるものでしょうか。
27分近くの演奏のメドレーが、収録されております。
ブラウニーが生きていれば、26歳の誕生日の直前だったのですが、惜しくもこの年の6月26日に交通事故で亡くなってしまいましたね。ブラウニーの相棒であったマックス・ローチは、この録音時点では32歳。ブラウニー亡き後にローチ5に据えたトランペッターはドーハムであり、この録音時点で32歳。そして、ローチとの相性バッチリのベーシストのジョージ・モロウは、調べたけど年齢分からず。
この3人の他にこのセッションに加わっているのは、ピアニストのウエイド・レグは、この録音時点では22歳。この4人が、まず素晴らしい演奏。レグに関しては、1953年録音の彼のリーダー作をかつてここで取り上げました。このロリンズの録音では、リーダー作よりは控えて演奏しておりますが、光るセンスを随所にみせております。
こんなバック4人を率いたロリンズは、この録音時点で27歳。既に貫禄をみせている演奏は、まさにオンリー・ワンの世界。「I Remember~My Melancholy baby~They Can't Take That Away from me~Just Friends~My Little Suede Shoes~Star Eyes」と立て続けの演奏に、ジャズのエッセンスが凝縮しております。