1999年7月3日掲載
Sonny Rollins      saxophone colossus
Prestige原盤      1956年6月録音

 誰もが認めるロリンズの、そしてジャズ界の傑作アルバムです。トミ・フラのピアノ、ダグ・ワトキンスのベース、マックス・ローチのドラムが、ロリンズのテナーと一緒になって、最初から最後まで完璧な演奏を繰り広げてます。全5曲とも素晴らしい出来ですよ。しかし、明日何を書けばいいのだろうな。

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 以前ジャズ批評に連載されていたラズウェル細木さんの漫画に、ジャズを聞いて何年か経過した後では、“サキ・コロ”のような名盤は、恥ずかしくて買えなくなるというのがありました。その気持ち、よーく分かりますね。レジ で“これで3枚目だよ”なんて言いながら買うのも、レコードの時代の話。CDの今では何度聴 いても擦り減らないよね。まぁ、“今回のは音質がアップしているから”なんて台詞なら大丈夫かな。僕はこのアルバムを初心者の時に買ったので、そんな心配は要りませんでしたけどね。

 さて本題、これからジャズを聴こうかなんて方がいたら、このアルバムの“モリタート”と“セン ト・トーマス”を聴くのをお勧めしますね。これからジャズの楽しさを感じられなければ、他の何を聴いてもムダかもね。とにかくこのサキ・コロは、買うことを恥ずかしくさせるくらいの、歴史的名盤です。