2004年3月8日掲載
One For All       No Problem
Venus原盤         2003年4月録音

 デヴィッド・ヘイゼルタイン(p),レイ・ドラモンド(b),ジョー・ファンファース(d)のピアノ・トリオに、エリック・アレキサンダー(ts),ジム・ロトンディ(tp),スティーブ・デイヴィス(tb)の三管が加わったグループの作品です。

 「Too Soon To Tel(Sharp Nine,1997)」「Upward & Onward(Criss Cross,1999)」「The Long Haul(Criss Cross,2000)」「The End Of A Love Affair(Venus,2001)」「Live At Smoke Vol.1(Criss Cross,2001」「Wide Horizon(Criss Cross,2002)」に続く、7枚目の作品を、今日取り上げます。

 取り上げている曲は、ジャズ・メッセンジャースに関わるものであり、良い企画との思いと、あまりにも臭過ぎる企画との思いが交差するものです。時折ベースがピーター・ワシントンに交代するとは言え、NYの凄腕ミュージュシャンが組むグループとしては、コンスタントに作品を発表しており、その辺りの充実ぶりに期待が持てますね。

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 粋に決めていると感じる面もあれば、凄腕スタジオ・ミュージュシャンのセッションに終わっている面もあるんだ。まぁ、凄腕スタジオ・ミュージュシャンっていうのは事実なんだけど、ジャズ・グループならではのぶつかり合いが無いね。

 それは、3管への不満かな。ピアノは「雨月」、ドラムは「タイム・オフ」、ベースは「プレリュード・トゥ・キス」などの格好良さを存分に披露しているだけに、3管が残念。

 こう書いているが、内容が良い作品だけに、この不満点が目立っているんだな。4バース,8バースを3管で行うなど、次作へは大きく期待します。