いかにも日本製作らしい作り込み過ぎの匂いがプンプンする作品であり、いくら収穫の無いHMV尖沙咀店だったはいえ、本来なら避ける作品。SJの金盤らしいが、レコーディング前から金盤が決まっていたと勘ぐってしまうよね。
購入のポイントは、アントニオ・カルロス・ジョビンの作品集であること。ボサノバを綺麗が売りのピアノ・トリオが、どのように料理しているかに、興味が湧きます。
ジョビンの有名曲を避けた選曲であり、しかしながら小味な曲が並んでおり、そのセンスは良い。そして、ギターとサックスというボサノバ定番楽器を避けた編成での演奏は、ジョビンの作る曲のエッセンスに一味違う味付けとなっている。
普段とは違う雰囲気を作り出したいときには、格好の1枚と言える内容です。