この「今日の1枚」というコーナーを開始した経緯は何度も書きましたが、軌道に乗り出した頃からの目的の一つは、自分の持っているCD・LP整理しようというものでした。
その意味では、プレスティッジの作品は結構揃えているので、優先してそれを取上げていこうという気が強かったですね。2001年の8月まで計14回特集を行い、合わせて92枚の作品を取上げてきました。1年半近く経過し、再開しようかと思い作品を引っ張り出したのですが、既に掲載済みか否かのチャックが大変。今日取上げるガーランドのようなこのレーベルへ吹き込みの多い方になると尚更のこと。
1956年録音の「groovy」,1960年録音の「Soul Burnin'」,1962年録音の「when there are grey skies」の3枚だけでしたね、過去掲載は。
今日取上げる作品は1958年吹き込みで、この時期のガーランドは絶頂期でリーダー作の吹き込み枚数も多いのです。チャンバースとテイラーとのトリオ作品です。
絶頂期の3人が、余裕で作った快適なピアノ・トリオですな。「いろんな天気」とあるように、天候や季節に因んだ作品が6曲並んでます。面白かったのは最初の3曲。軽やかな雨(rain)、憂鬱な夏(summertime)、穏やかな嵐(stormy weather)ですかね。それ以外にも、春(spring will be a little late this year)、冬(winter world)、秋('tis autumn)と続く素敵な作品です。