2019年9月9日掲載
Claude Williamson           New Departure
InterPlay原盤                    1978年3月録音

 ディスクユニオン関内店中古CD半額セールで、400円で購入した作品です。

 解説の妙中さんによれば、「クレオパトラの夢」という曲はアメリカでは知られていない曲とのことです。ミュージシャンはあまりやりたがらない曲とも書いてあり、その理由はコード・チェンジがシンプル過ぎるとのことです。

 ジャケを見ると、本作のタイトルは「New Departure」と書いてあります。しかし国内盤CDの帯部には「Creopatra's Dream」、そして封入解説には「クレオパトラの夢」とあります。まぁ、日本向けには日本で大人気の「クレオパトラの夢」としたのでしょう。

 この「今日の1枚」では4作目の登場となるクロード・ウィリアムソンのこの1978年録音作品は、サム・ジョーンズとロイ・ヘインズとのトリオでの演奏です。

20190909

 曲によってはユルユルの演奏があり、ベースとドラムとの連携もボロボロです。本作のプロデューサーでもある妙中氏の解説によれば、3月録音の6曲はクロードは風邪で体調が悪かったとか。これではダメということで、妙中さんレーベルでの6月の他のレコーディングに合わせて、このメンバーでもう6曲を録音したとか。そちらはこのメンバーならばこれ位はとのものです。

 この二つのセッションを発売する際には、全12曲で世に出ました。日本盤でのタイトル曲「クレオパトラの夢」は二日間ともに演奏したので、本作では2度聴けます。しかし何故だか、3月のセッションの方が私は気に入りました。妙な気分で聴き終えた作品でした。