名盤百選なんていう場面ではよく名前を目にするミュージュシャンですが、ファンだって人は滅多に聞かない、そんな代表格がこのクロード・ウイリアムソン。ってなことを読んで記憶がありますが、ジャズ聴き始めの時に彼の作品を買ったが、それ以来あまり聴いていないって人は多いのではないでしょうか。パウエルのイミテーションという悪評も、彼には囁かれますね。
さてこの作品、クリス・コナーの伴奏者を務めた後に自己のトリオで活動し始めた時の演奏で、彼の代表作にこれを押す人も多い作品です。
白っぽさとブルース・フィーリングと軽快さが合わさった、実に楽しめる1枚。やはり、これを1950年代の作品として考えてみた時に、パウエルの真似っ子となってしまうのかな。事実、正統派ピアニスト供給不足時代の1970年代後半には、大量のウィリアムソンのトリオ作品が日本の会社の手によって吹き込まれており、この作品を録音してから20年経ってから正当評価され出したと言えるのでしょう。うん、良い作品ですよ。