カナダのピアニストであるジョン・ステッチの作品を「今日の1枚」では、2001年6月5日に2000年録音作品、2003年10月16日に2001年録音作品を取り上げました。本来ならば今日取り上げる作品を真っ先に取り上げるべきでしたのに、購入から20年近く経っての掲載となりました。
この20年前は新譜を買い求めていた時期であり、SJ紙の輸入盤取り扱い店の広告で知った作品でした。
Kieran Overs(b)とTed Warren(d)とのトリオ作品です。
ステッチならではの空気感を味わえる作品です。空中にふわふわと浮く毛玉のように、自分の身近な場所を漂っているような演奏です。素敵なことも辛いことも、素直に自分で受け入れていく気持ちになります。
ジャケに映るステッチはあどけなさも感じますが、今では感じの良いおじさんになっています。素直な人生を歩んだのかと思いながら、演奏に人間性が出るものだと思いました。