2018年11月2日掲載
Larry Willis                   Just In Time
SteepleChase原盤         1989年7月録音

 幅広い音楽活動を行ってきたピノ奏者のラリー・ウィリスですが、私が接してきた彼はジャズ・ピアニストとしての姿だけです。サイド参加で彼に接してきたのですが、リーダー作を2枚持っています。1989年に新譜として購入した本作、そしてエリック・アレキサンダー参加ということで購入した2007年録音作品であり、後者は「今日の1枚」で2009年8月4日に取り上げました。

 ボブ・クランショウ(b)とケニー・ワシントン(d)のトリオで吹き込んだ本作を、今日は楽しんでみます。

20181102

 切れ味鋭いスピードを味わえるピアノ・トリオ作品です。新譜で店頭に並んでいた当時は、渋谷のジャズ専門店の常連客の間で評判になったことを思い出しました。ハンコック作の「One Finger Snap」では、曲名の仕草が似合う危険な雰囲気が香る、この三人の息が合った演奏を楽しめます。

 ジム・アンダーソンが録音するピアノは生きている音を感じさせてくれるなと思いながら、本作を聞き終えました。