ビ・バップとハード・バップの勃興期に活躍したピアニストであるジョージ・ウォーリントンの素敵な作品を、この「今日の1枚」で三枚取り上げてきました。本日取り上げる作品は、先の三枚に比べれば、地味な存在の作品です。しかし、ドナルド・バード(tp)にフィル・ウッズ(as)が参加しているので、ジャズ好きならば興味を持つ作品でしょう。
バードとウッズがはしゃいでいるかのように演奏している姿を、微笑みながら聴く作品と感じました。楽しいジャズの姿が、ここにあります。
さてウォーリントンさんですが、この楽しい作品を吹き込んですぐに自己のグループを解散し、数年活動したのちに、エアコンのセールスマンになったとのことです。家業を継いだとの話もあります。この辺りの事情が分かる情報は得られませんでしたが、それぞれ生活がある中でのことだったのでしょう。