2018年1月10日掲載
Frank Morgan                Reflections
Contemporary原盤         1988年1月録音

 アルト・サックス奏者のフランク・モーガンの復活劇は、多くの人が記憶していると思います。1950年代に今後の活躍が期待できる若手として注目を浴び、GNPにリーダー作を発表したモーガンでしたが、麻薬によりその後20年以上に渡りジャズ・シーンから消えておりました。それが体調の回復もあり、40歳半ばにして目立たぬ存在ながらジャズ界に戻って来ました。そして52歳の1985年にコンテンポラリーからリーダー作を発表し、多くの注目を集めました。その後は73歳で亡くなる2007年まで、コンテンポラリーを中心に20枚ほどの作品を世に送り出しました。

 今日紹介する作品はその絶頂期に吹き込まれたもので、ジョー・ヘンダーソン(ts), ボビー・ハッチャーソン(vib), マルグリュー・ミラー(p), ロン・カーター(b), そしてアル・フォスター(d)という錚々たるメンバーと吹き込んだ作品です。

20180110

 モーガンとヘンダーソン、そしてハッチャーソンの演奏が楽しめる作品で、そのアドリブの表情の豊かさに感心します、モンク作のタイトル曲での3人は、この録音当時での最高の演奏家だと言える存在感を示してます。

 モーガンは突然の脚光から既に3年経ち、円熟味と共に若さも感じられる演奏であり、麻薬に奪われた時間を取り戻そうとしているようでした。