2006年6月4日掲載
Marshmallow Anthology Vol.1
Marshmallow原盤    2002年録音

 これはマシュマロ・レーベルで行われてきた録音の中から、未発表曲を集めた作品です。オムニバス・アルバムなど普通なら買わないのですが、つい押し切られて、買ってしまった作品です。 先に取上げたJJと同様に、LP・CDそれぞれ999枚の発売もの。馴染みのレコード店にJJを注文した際に、JJとこの未発表曲集がペアでないと注文し難いと店主から言われて、ついつい頼んでしまったものです。

 ヤン・ラングレン,デューク・ジョーダン,チェット・ベイカー,ボブ・ロックウェル,ダグ・レイニーの5人は、今まで聴いてきたお方。ジーン・ディノヴィ,キャスパー・ヴィヨーム,オリヴィエ・アントゥネスは知らないお方。この3人の知らないお方の演奏の中から、興味が湧くものがあればと願ってます。

20060604

 1曲目はヤン・ラングレンの2001年の作品から。ここのところ彼の新譜から遠ざかっておりますが、嫌いになったわけではないのです。ここでの演奏レベルまでは別にして、そこそこレベルは聴かせてくれるだろうけど、そこ止まりだろうなと思ってしまってます。傑作と言われる彼の新譜が登場したら、購入してみます。

 2曲目は、1983年のデューク・ジョーダン。この時期の彼の演奏を収めた作品は、持っておりません。このレーベルではないのですが、山中湖での録音とか、興味ある作品が多い。機会があれば、購入します。

 3曲目は、チェット・ベイカーで1983年の録音。1970年代から晩年にかけてのチェットには、数多くの作品が残されております。そのジャケからは、色男のぶざまな晩年だろうと想像しておりました。全盛時代の作品も大して持っておりませんので、この時期にチェットも初聴き。演奏は妙に肌に合う老けぶりなので、何か1枚くらい買ってみようかと思った次第です。

 ジーン・ディノヴィの2002年録音が4曲目に。現代欧州ジャズ・ピアノの王道路線でありますが、今の気分では食指が動くものではありません。

 ボブ・ロックウェルの1983年の録音が5曲目。彼の2002年の録音盤を過去ここで取上げましたが、気に入ったTSでした。今回このマシュマロ録音を聴いて、彼に興味が湧いてきました。

 6曲目には、ダグ・レイニーの、無難なギター演奏。7曲目に、キャスパー・ヴィヨーム。この人の微妙なブルース感覚が出ているピアノ演奏に、興味津々。最後には、重く悲しいオリヴィエ・アントゥネスのピアノ。買うことはないであろうな。

 そんなことで聴き終えました。