このコーナー初登場のボブ・ロックウェルの情報を得ようとネット検索しましたが、詳細な情報は得られませんでした。テナーとソプラノ・サックス奏者である彼のレコーディングに関しては、1980年代後半のものがありましたので、ベテランと言って良い方でしょう。
Marten Lundgren(tp),Kasper Villaume(p),Marc Davis(b),Karsten Bagge(d)とのクィンテットでの、録音です。そして取上げているの、Alec Wilder の曲です。
Alec Wilder の曲は、優しいメロディが特徴的。それを演奏するボブ・ロックウェルのサックスは、飾りっ気が無いストレートな演奏。それでいて、優しい雰囲気があるもの。そしてこの盤の特徴として、全体がゆったりしている。ミドルでもアップ・テンポでも、何かゆったりしている気分がするのだ。この3つの特徴が上手くバランスされて、ジャズの芯を感じさせる作品になっている。