新生マクリーン1作目の『Let Freedom Ring』に続く作品を、今日は取上げます。グラシャン・モンカー三世(tb),ボビー・ハッチャーソン(vib),エディ・カーン(b),そしてトニー・ウィリアムス(d)が参加している作品です。前作とはメンバーを一新しております。
トロンボーンとヴァイブを入れたクィンテットというのは、前作からマクリーンが追い求めている姿には、効果的な編成だと思います。アルトとトロンボーン、アルトとヴァイブの音色の組合せの妙を、マクリーンは上手く使っています。ただ演奏内容となると、考え過ぎのマクリーンと、僕には響いてきます。彷徨っているマクリーンという感じです。曲としてはマクリーン作の『saturday & sunday』が目玉なのでしょうけど、力が入っている演奏なだけに、余計に考え過ぎマクリーンと感じました。
最後に収録されている『ghost town』はモンカー作の曲です。マクリーンの追い求めている方向性なのですが、これは当時のモンカーの姿そのままの曲でもあるのでしょう。そしてマクリーンはこの曲で、肩の力をほんの少し緩めた演奏を行ってます。この曲でみせるマクリーンのブルース感覚こそが、この当時のマクリーンの最良の部分だと感じました。