2005年12月24日掲載
Herlin Riley           Cream Of The Crescent
Criss Cross原盤     2004年10月録音

 クリス・クロスの9月発売リストを見て、久し振りにハーリン・ライリーというドラマーを思い出しました。1999年録音盤での曲作りのセンスと演奏振りに感心したものでした。その後もサイド参加の作品を買っていたのでしょうが、目だった活躍の作品は記憶にございません。ピーター・ビーツ作品での演奏も、記憶に残るものではありませんでした。

 ライリーにとって2枚目のリーダー作だと思う本盤は、3管編成のシクステット。ワイクリフ・ゴードン(tb)とビクター・ゴーインズ(ts,ss,cl)は前作と同様。そしてトランペットにウイントン・マルサリスが参加しております。9曲中8曲が、ライリー作のものです。

20051224

 楽しいハード・バップ作品です。エリック・ルイスのピアノが随所で良い味をだし、3管がそれぞれで活躍している内容。3管の中では、ビクター・ゴーインズ(ts,ss,cl)の活躍が光っております。しかし、3管でのアンサンブルに聴き所が無かった点は、惜しまれますね。ライリーの曲は中々の出来栄えで、曲作りで彼の存在感が発揮されております。