このコーナーでスリー・サウンズを取上げるのは、6枚目になります。LPで持っているのを含めれば、10枚ほどのコレクションです。では彼等の大ファンかと言えば、少し違ってきます。買う動機は、気軽で楽しいファンキーなピアノ・トリオを楽しみたいとの、軽い気持ちでなのであります。その証拠にここで取上げたCD6枚中5枚は中古買い。中古コーナーで見つけたら、つい微笑んで買ってしまうのです。
今日取上げるのは、彼らにとって通算6枚目の作品です。6月下旬の新宿ユニオンの中古フロアーの紙ジャケ・コーナーでこの作品を手にし、思わず微笑んで買ったのでした。
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どんな曲でも自分達のカラーに染めて、最高の演奏にしてやるとの強い自信が、当時の彼らにはあったことでしょう。彼等のアルバムからは、多くの曲がシングル・カットされ、ジューク・ボックスで楽しまれていたとか。まさに彼等のカラーとは、そんな楽しさなのです。ブルー・ノートでこの路線に乗れたのは、ジミー・スミスと彼等だけ。そんな彼等の楽しさが、存分に味わえる作品です。
またこの録音は二日間にかけて行われました。多くの曲が録音されたのですが、名演揃い。後日、「イット・ジャスト・ゴット・トゥ・ビー」というタイトルで、拾遺集が発売されました。