スリー・サウンズの代表作としては、女性のアップ写真のジャケットが印象的な「ムーズ」でしょうかね。今日取り上げる作品は、その「ムーズ」と同日セッションからのものです。
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「it could happen to you」という格調高い名曲を、その雰囲気を壊さずにリラックス感を出して演奏するのには、流石の一言。このような御馴染みメロディ曲が並んでいる中で、またハリス作の「parker's pad」という、言ってみればどーでもいいようなミドル・テンポのブルース曲を、アルバム全体の中で違和感無く楽しく決めている。この辺りが、スリー・サウンズの実力と魅力であろう。