2005年11月17日掲載
Harold Vick       Steppin’ Out
Blue Note原盤      1963年録音

 テナー・サックス奏者のハロルド・ヴィックは、1936年にノースカロライナ州に生まれました。小さい時から従兄弟の影響を受けて音楽が好きになり、13歳の時には、エリントン楽団などで活躍していた伯父からクラリネットをプレゼントされ演奏するようになりました。16歳でテナー・サックスに転向し、大学卒業後にプロとして活動し始めました。R&B畑での活動が主でしたが、マクダフやパットンといったオルガン奏者との縁から、ブルー・ノートへの吹き込みの機会を得たのです。

 ブルー・ミッチェル(tp),グラント・グリーン(g),ジョン・パットン(org),そしてベン・ディクソン(d)との演奏です。

20051117

 グリーンのギター,パットンのオルガノ,そしてR&Bで鍛えられたヴィックのテナーとくれば、ソウルフルでアーシーなジャズ。ジャズ畑ヴィックの数少ない作品として、それなりに楽しめる内容です。