2005年11月19日掲載
Thad Jones             Detroit- New York Junction
Blue Note原盤        1956年3月録音

 ジョーンズ3兄弟の次男坊サドは、1923年生まれ。ハンク兄さんの紹介でベーシー楽団に入った彼は、ビッグ・バンドの花形トランペッターとしての活躍、そしてサド・メル楽団でのコ・リーダーでの活躍が有名なものです。

 そんな彼の経歴の中で、コンボ作品に光った作品を吹き込んでいた時期がありました。それはブルー・ノートの1500番台の中に3枚の作品を残した1950年代半ばのことであり、今日取上げる作品は、その最初のもの。ビリー・ミッチェル(ts),バレル(g),トミ・フラ(p),オスカー・ぺティフォード(b),そしてシャドウ・ウィルソン(d)との吹込みであります。

20051119

 サドさんの暖かい人柄が、彼のトランペット演奏から浮かびあがってきます。この録音の4ヶ月後には名盤「ザ・マグニフィセント」を吹き込むことになるのですが、このBN1作目では暖かさだけが感じられる演奏と言えるでしょう。