2004年9月17日掲載
Jon Jang          Two Flowers On A Stem
Soul Note原盤   1995年6月録音

 アメリカで活動している中国人ピアニスト、或いはアメリカ人の中国系ピアニストである、ジョン・ジャンのセクステット作品であります。ここは中国名を記したいと思いネットで調べたのですが、分からず。そこで、会社の香港人スタッフに聞いたところ、郎朗との返事がありました。流石に有名な人だったのかと思って、郎朗をネットで調べたところ、Lang Langと書くクラシック系の若いピアニストのことであり、別人と判明。

 結局、ジョン・ジャンが何者か分からなかったのですが、マレイの他にも、ジェームス・ニュートン(fl)が加入していることから、そこそこの活動をしている方なのでしょう。

 気になるのは、Chen Jiebing という方が参加しており、楽器は erhu と記されている。調べたら、二胡のこと。無闇に中国雰囲気を強調した作品でないことを、買ったときには願っていた記憶があります。

20040917

 ジョン・ジャンのピアノは、イマイチ掴みきれないもの。全体を通して予想通りの中国色で、香港で聴いていても異国の雰囲気でした。

 マレイに関しての注目点は、3度目のニュートンとの共演でしょう。1977年録音のデュオ盤、そして1991年録音のクィンテット盤に次ぐものです。ところがこの二人、中国雰囲気の中でただ泳いでいるだけの感じが強いものです。ミンガス作の「Meditations On Integration」は18分の演奏ですが、前半はこの二人の聴かせ所は無し。後半で少々のぶつかりがあり、そこがこの作品の唯一の聴き所と言えるでしょう。