2004年9月16日掲載
Jim Nolet       With You
KFW原盤      1993年録音

 ジャズ・パッセンジャースというグループがあるそうだ。N.Y.のダウンタウンでの彼らのキャバレーのショーマン的パフォーマンスが、一部コア・ファンに絶大な人気を誇っているそうだ。AEOCからメル・トーメまで、幅広いミュージュシャンから影響を受けているそうだ。そうだそうだと書いているが、今webで検索して初めて知ったことなのだ。

 このジャズ・パッセンジャースに参加しているバイオリン奏者のジム・ノレットの作品を、今日取り上げることになった。マレイがゲスト参加しているからなのだ。9曲中2曲だけの参加であるが、マレイにとって今までに無い演奏形態だけに、その内容が楽しみである。

20040916

 フリーキーを狙ったり、何本かの弦で優雅な雰囲気を狙ったりしている演奏だが、どれも焦点がぼやけている。マレイ参加曲で言えば、「My Three Corners」ではマレイのバス・クラにバイオリンとピアノのトリオ演奏。軽く演奏しました程度の内容。続く「Madoka's Organic Jam」では、数本の弦にベースとドラム、そしてマレイのテナー・サックスが加わったもの。12分強のフリーキーな演奏だが、前半はマレイと他では方向性が違っている。後半に、全員がウネリになって気持ちよい瞬間があるが救いかな。

 ちなみに、サウンド・デザインという肩書きで、マドカ・イムラという方がクレジットされている。タイトル名に名前が入っているので、そこそこ有名な人なのだろうか。そんなことが、演奏よりも印象に残った作品です。