チャーリー・ラウズ(ts)、ケニー・バロン(p)、バスター・ウィリアムズ(b)、そしてベン・ライリー(d)という4人で1980年代に活躍したスフィアーというグループの、これは第1作目です。
セロニアウス・モンクのミドル・ネームをグループ名としており、この第1作には、モンク作の曲が6つ並んでいます。
このグループを「今日の1枚」で取り上げるのは、1986年のイタリアでのライブ盤(2022/8/8)と1987年のスタジオ録音盤に続いて、3枚目となります。
アルバム・タイトルにもなっている「Four in One」という曲は、1951年にモンクがブルーノートに吹き込んだものです。そして1960年代になって、モンクのグループにラウズが加わってから、ライブで何度も演奏された曲です。ラウズにとって思い出深い曲なのでしょう。このモンクならではのリズムとメロディが楽しいこの曲を、楽しく演奏している姿に、ジャズの魅力が詰まっています。
凄いことをジャズでやっていくぞ! ジャズに新しい息吹を吹き込むぞ!、こんな演奏が多かったと感じる1980年代の中で、ジャズって楽しいんだよ!と活動していたこのスフィアーの存在は、素敵なものです。