ディスクユニオン関内店中古CD半額セールで、300円で購入した作品です。
大御所、ライオネル・ハンプトンの1964年作品です。まだまだジャズに浅学非才の私にとっては、大御所、尊敬を集めるヴァイヴ奏者、偉大なバンド・リーダー、こんな上辺だけの表現しかライオネル・ハンプトンに対して思い当たりません。
五十六歳の時に吹き込んだ本作品、クラーク・テリー(tp), ベン・ウェブスター(ts), ハンク・ジョーンズ(p)という強力メンバーが参加しています。またミルト・ヒントン(b)やオシー・ジョンソン(d)といった実力者も参加しています。
ジャケを見れば「マイク・ジャケ」の秀逸なものであり、御大の貫禄に圧倒されます。
国内廉価版CDの封入解説で、佐藤秀樹氏が次のように書いています。
「ジャズ・ヴァイブ界の巨人といえばレッド・ノーヴォがおり、またモダン期に入ってはミルト・ジャクソン以下の優れた人材達が出ているが、ヴァイブの王様といえばハンプその人しかいない」
そうなのです、王様演奏です、豊かなメロディ・センスの中で寛げる演奏です。そしてメンバーの使い方も上手いものです。
ハンプの歌にもニッコリとしますね。ここでは「Swingle Jingle」との曲名のクリスマス・ソング、これをその時期にライブで聴けば、誰もがニッコリするでしょう。ハンプのピアノもなかなかだと思い、これに続く「Taste Of Honey」での、ハンプのヴァイブとベンのテナーにうっとりしながら、本作を聴き終えました。