トランペット奏者のチャールズ・トリヴァーの、1972年のライブ作品を以前ここで取り上げました。場所は当時の西ドイツのミュンヘン、ドミシルでのものでした。
今日取り上げるのはそれから16年後のライブ作品です。この時でもまだ西ドイツのベルリンにあるクアシモードでの演奏です。共演者は Alain Jean - Marie(p)、Ugonna Okegwo(b)、そして Ralph Van(d)、トリヴァー作の4曲を演奏しています。
引き締まったトランペットの響き、次から次にあらわれる旋律の数々、そんなトランペッターとしてのチャールズ・トリヴァーがここにいます。46歳の彼は、円熟味を併せ持つようになったのでしょう。そんな彼に合わすかのような、メンバーの緊張感ある演奏が、さらにトリヴァーを引き立てています。
アップテンポで攻める「Ruthie's Heart」、ゆったり語る「Ah, I See」、ブルース魂が輝く「Stretch」、本当に素敵なライヴ演奏でした。