アンソニー・ブラクストンの「Compositions」シリーズの第2作目です。1作目はピアノレスでトロンボーンが参加したカルテットでしたが、今回はトロンボーンが抜けて、ピアノのMarilyn Crispell が参加してのカルテットです。
このピアニストのマリリン・クリスペルはアンソニー・ブラクストンとはお馴染みの方なので、リーダー作も多く発表してます。しかし私は彼女の作品には縁がなく、「今日の1枚」でも取り上げたことが無い方です。
ピアノが入ることによって、自然にアンソニー・ブラクストンの世界に入っていけます。その世界は柔軟に展開していくリズムに、メロディが常に最良の視点を模索していくものです。私にはこの分かったようで分かってないコメント程度のこの作品への理解度ですが、感じる点が多々ある作品です。いつもこの世界に浸りたい訳ではありませんが、時にこの世界に入り込むと、居心地の悪さと享楽が重なる、不思議な気分にさせてくれます。