この作品は結構な売れ行きを示した作品です。もちろん、この手の作品としては、の但し書き付のお話です。それはメンバー四人の中に、当時人気のあったチコ・フリーマンの存在があったからでしょう。しかし実質のリーダーは、ピアノのドン・ピューレンです。
アルバムの大部分を占める「Warriors Dance : Little Don」は、力強くもあり愉快でもあるリズム感覚の曲で、ドン・ピューレンの個性が強く発揮されています。そこに強力なベースとドラムが絡み、チコ・フリーマンのテナー・サックスも良い色付けをしていますので、聴きごたえある作品になっています。この作品を懐かしく思う人も多い事でしょう。
ちなみに1983年にザ・リーダースというグループが結成されました。チコ・フリーマン,ドン・チェリー,アーサー・ブライスというフロント3人に、ドン・ピューレン,セシル・マクビー,ドン・モイエというリズム陣からなるバンドです。
今日取り上げた作品からは二人だけが共通のメンバーですが、この1978年の作品がその下地になったのかなと思っています。