今となっては全員が故人となってしまいましたが、この四人からなるオールド・アンド・ニュー・ドリームズは私がジャズを聴き始めた1980年代前半には存在感のあるグループでした。この四人はこの時代の先頭を走っていた方々であり、全員がオーネット・コールマンのバンドに居たのが共通点と言えます。
彼らの1作目を今日は聴いてみます。
オーネット・コールマンの活動が、その後のミュージシャンに与えた影響を、再確認できる作品です。より想像力を発揮できる演奏形態へのオーネットが続けた模索を、このバンドは受け継いでおります。
このバンドでの柱はベースのチャーリー・ヘイデンだと感じました。彼のベース進行を拠り所に、他の三人が想像力をぶつけ合っているのです。
今となってはジャズのクラシック作品とも本作は言え、それは時代を超えて聴き所を示しているものです。