この作品をアンソニー・ブラクストンの存在で購入した方も多いと思います。
マックス・ローチが50歳を過ぎた1970年代半ばに、アーチー・シェップやセシル・テイラーなどといった方々と共演しており、ブラクストンもローチが共演相手に選んだ一人でした。
「生まれ、生まれ変わり」と題された本デュオ作品を、今日は聴いてみます。
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ジャズの歴史に携わってきたローチは、この1970年代においても常に「何か」を求めてジャズに真摯に向き合っている様子が、本作から聴き取れます。ブラクストンの熱狂プレーの凄みも惚れますが、それとしっかりと組み合っているローチは流石であります。ローチのシンバルの「語り」は、その録音の良さも加わって、心に染み入りました。