2018年9月7日掲載
Calvin Keys              Proceed With Caution!
Black Jazz原盤          1974年録音

 モノクロで統一デザインでブラック・ジャズ・レーベルですが、17枚目にして少しジャケ・デザインを変更してきました。モノクロにもう一色追加、額縁デザインの廃止がその変更内容です。これは本作から最後までの4枚で続いております。

 BJQD/18として発売された第17弾は、カルヴィン・キイズのブラック・ジャズ2枚目の作品です。例の小冊子から本作を紹介します。

 芯の太い独特のトーンとたたみかけるようなノリの良いソロ・プレイが魅力のギタリスト、カルヴィン・キイズのセカンド・アルバム。思索するようにソロを紡ぐキイズの姿が求道者を思わせるタイトル・トラックをはじめ、スピーディなビートが心地よいブラジリアン・ジャズ「Efflugence」、ブルージーなジャズ・ファンク「Aunt Lovey」、ファンキィ・フュージョンと呼ぶべきビートの上でエキサイティングなソロが交差する「Renaissance」、メロウなムードの中を泳ぐギターの音色が優しい「Night Cry」など、クロスオーヴァーなフィーリングをうまく取り入れた色彩感のあるサウンドが魅力の一枚。

 ジャケデザイン変更の意味が作品内容にあるのか、楽しみにして聴いてみます。

20180907

 エレピやビート面で1970年代前半のテイストを加味していますが、基本はブルース・ジャズ・ギタリストの姿を出した作品です。こじんまりしているなとの私の感想ですが、この作品はブラック・ジャズとしてはヒット作になったとのことです。この時代でも、このような純粋系ギター・ジャズ作品にも需要があったとのことです。良い作品なのですが、正面きって褒められない自分です。何でだろうと思いながら数回聞きましたが、答えは出ませんでした。