ブラック・ジャズの新譜が発売されていた1979年代前半に、いったい何枚が日本に入ってきたのでしょうか。それよりも話題に上っていたのでしょうか。時間がある時にスイング・ジャーナルのバックナンバーを見て、その辺を探って見たいです。
BJQD/15として発売された第14弾は、ジ・アウェイクニングのブラック・ジャズ2枚目の作品です。例の小冊子から本作を紹介します。
よりアフロセントリックに、よりスピリチュアルに。さらにサウンドは色彩豊かになり、プレイにも自信がみなぎるジ・アウェイクニングのセカンド・アルバム。トリッキーなリズムとホーンのコンビネーションが広がりのあるサウンド・スケープを演出する「Mode For D.D.」、ヴォーカルをフィーチャーし、気高いスピリチュアルからフリー・フォームまで縦断する「The Ultimate Frontier」、ファンキィなジャズ・ファンク「Sinky」、トゥ・バンクス・オブ・フォー「Three Street Worlds」ネタとして知られる「March On」など、"ブラック・ジャズらしい"という表現がぴったりのアフロ・スピリチュアル・ジャズの逸品。
ジ・アウェイクニングのブラック・ジャズ2枚目にして最後の作品を、今日は聴いてみます。
1枚目よりも表現の多様性を求めているようですが、1枚目と比べるとメンバーの統一感が無いようです。素敵なグループと思うのですが、メンバーそれぞれで進みたい方向が違ってきたのでしょう。この時代の貴重な記録と言える作品です。