先々月もスティーブ・コールマン&ファイヴ・エレメンツの作品を取り上げましたが、今日はそれに続く作品を紹介します。続けて購入していたということは、コールマンは30年前の私の感性に引っ掛かっていたのでしょう。
Graham Haynes(tp), Robin Eubanks(tb,b-vo), Geri Allen(key,p), Kelvyn Bell(e-g), Kevin Bruce Harris(e-b,b-vo), Mark Johnson(d)というメンバーに、曲によりCassandra Wilson 等が参加しています。
先々月に取り上げた際に、ネット仲間からファイブ・エレメンツとは宮本武蔵の「五輪書」の地・水・火・風・空からのものとの情報を頂きました。
身を削りながら剣の道を極めていった武蔵の如く、混沌とした1980年代の音楽状況の中で輝く自分の音楽を探し求めているコールマンの姿を、私なりに感じることができる1枚です。ここで聴ける音楽は今の若い人達に受け入れられるのではと思いながら、斬れ味抜群のファンクの中で、スローナンバーの「Dream State」にドラマ性を感じてほっと聴き入った私でした。