2018年5月8日掲載
Steve Coleman & Five Elements     Side One
Pangea原盤          1986年1月録音

 ジャケにある壁への落書きに「Death To Crack Dealers」とあります。この意味を調べたり考えたりしたのですが、うまい日本語訳が浮かびません。しかし、それなりに深い意味があるのでしょう。本当に久しぶりにこの作品を手にした時は、てっきりこの落書きがアルバム名と思いました。

 コールマン初期の作品を今日は取り上げますが、そこに1988/4/28のNYでのインタビューが掲載されています。印象に残ったコメントをいくつか紹介します。

 「あるレコード会社の重役に言われたことがある、はっきりとポップ,ソウル,レゲエやクラシックと言えないものは業界ではジャズと呼ばれてしまうんだ、ジャンル分け出来ない物はすべてジャズになるんだ、とね」

 「都会も、人間が作った物も、全て自然の一部だ。ピアノは自然でシンセはそうじゃない、なんて言えないよ。どっちも道具であり、自然の一部でもある」

 「今日の1枚」ではコールマン3枚めの掲載作品になる本作を、今日は聴いてみます。

20180508

 ファンクをベースにしてコールマンらしき世界を作っており、世間で評価されているのも頷ける内容です。しかし、ファンクには食指がさほど伸びないという嗜好の私には、こんな雰囲気を味わいたい時のために、CD収納箱に入れておく作品であります。