昨年の暮れに行きつけの床屋さんにいた際に、ラジオ放送で「井上陽水のクリスマスです」との紹介で曲が流れたのですが、全くクリスマスらしさがなく真夏の陽気な一曲というものでした。
ポップ・ミュージック界には幾つものミュージシャン作のクリスマス・ソングがありますが、私が好きなのは、レノン,スレイド,そして永ちゃんのクリスマス曲です。クリスマスが近づくと聴きたくなるこの3曲ですが、ジャズ界でもクリスマス関連商品は多数あるようです。その中で恐らくは私が唯一持っている作品であり、ジャケの出来栄えからジャズ界のクリスマス・アルバムの代名詞となっている作品を、今日は紹介します。
演奏主はデューク・ピアソンであります。
聴き易いピアノトリオ作品になっており、ジャズファンからすればピアソン独特のブルースフィーリングが欲しいところですが、幅広い購買層を意識してのブルーノートのプロュースだったのでしょう。演奏されるクリスマス曲は日本人の私でも馴染み深い曲から、そういえば聞いたことあるな、との曲まで演奏されています。その中にあって「The Little Drummer Boy」という曲はこの作品以外で耳にした記憶がないものでしたが、アメリカでは1941年に作られてから広く普及しているクリスマス曲とのことです。
この「今日の1枚」でピアソン作品を取り上げるのは3枚目ですが、全くもって異色の作品となっています。これはブルーノートとしても、異色な作品だと言えると思います。