ピアニストのアンソニー・ウォンジーには、私はいつかは素敵な作品を発表するとの希望がありました。しかしながら過去に「今日の1枚」で取り上げた3作品は、私の期待を裏切るものでした。
今日は初めて買った彼の作品、彼にとって2作目のリーダー作を紹介します。クリスチャン・マクブライド(b)とカール・アレン(d)と共に、吹き込んだ作品です。
ウォンジーはハードバップが本当に好きで聴き込んでいる方だと、感心する作品です。タッチの強さとメロディの提示の仕方が、上手い方です。「今日の1枚」で取り上げた本作より後に録音された3作品には、私は辛口の感想を述べてきました。それは、妙に頭でっかちになったウォンジーの演奏をよく思わなかったものなのか、或いはもっと高いレベルでの演奏を私はウォンジーに求め過ぎていたのか、機会あれば3作を聴き返してみたいものです。