1998年録音のウォンジーの作品を取り上げた際には、酷評しておりました。まぁ、この「今日の1枚」開始時期はどちらかと言えば、辛めのコメントを僕はしていたようです。何か一言付け加えなければ、気が済まなかったのかもしれません。そんな僕も雑文を書き始めて7年目。最近は、何か一つ褒めておこうとの考えに、変わってきております。
さて、ピアニストのウォンジーさんの最新トリオ作。Richie Goods(b)とTony Reedus(d)と組んで、スタンダードとオリジナルを演奏しております。
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サイド参加なら、本当に良いピアニスト。スローからアップ・テンポまで、快調に飛ばすピアノです。しかし、ピンで演るとなると、華が足りない。深さが無いのだ。例えばスロー・テンポの『the peacocks』で聴けた間を、ミドルやアップにも展開したらどうだろう。兎に角、ウォンジーらしさを身に付けたら、注目すべきピアニストに一変するでしょう。