1980年代半ばに徳間ジャパンからCandidレーベルの諸作がCD発売された時は、喜んだものでした。興味あふれる作品が多数あるだけに、安給料の中の1枚3200円、どれを買うべきか嬉しい悩みを抱えておりました。その購入品に中に、スティーブ・レイシーの本作品も含まれておりました。チャールス・デイビス,ジョン・オー,そしてロイ・ヘインズとのカルテットでの録音です。
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ソプラノ・サックスで表現していくレイシーの決意を感じる1枚です。その後のレイシーの演奏の主要素が、この1枚に詰まっております。ピアノレス・カルテットを選び、またセシル・テイラーとモンクの曲を取り上げる姿勢に、レイシーの個性を感じます。