2008年5月21日掲載
Pharoah Sanders          Pharoah
Indianavigation原盤     1976年録音

 インディアナヴィゲーションというレーベルのジャケットの印象は、黒の使い方です。アーサー・ブライスマレイ、極めつけはセシル・マクビーであります。

 そして本日取上げるファラオの作品も、黒の使い方が印象的なジャケットであります。参加メンバーは、Steve Neil(b),Lawrence Killian(per),Munoz(g),Jiggs Chase(org),Greg Bandy(d),そしてBedria Sanders(harmonium)という方々。ファラオが活発な活動を行っていた時期の作品です。

20080521

 神秘的な世界を強く目指した作品です。3曲収録されているのですが、サックス奏者ファラオの姿があるのは、LPで言えばA面を全て使っている『ハーヴェスト・タイム』です。しかし、力強いサックス演奏ではなく、サックスは神秘的世界を作り上げる音の一部と言う内容。

 この作品でのファラオの存在感は、プロデュースにあるのでしょう。神秘プロデューサー・ファラオとしては高い点数になるのでしょうが、サックス奏者ファラオを求める僕にとっては存在感の薄い作品となります。ファラオの最高傑作との評価のある作品ですが、僕の評価はこんなものです。