マーカス・ロバーツの作品は、かつて1枚取り上げました。その際に、彼の作品をもう1枚持っていると書いたのですが、今日取り上げるのはその“もう1枚”であります。エルヴィン・ジョーンズ(d),レジナル・ビール(b),そしてウィントン・マルサリス(tp)とのカルテットを基本に、曲によってテナー・サックスが加わっている内容です。
テナー入りでは少々ダレた演奏もありましたが、ソロの演奏での力強さと間の取り方に関心。そして最も気に入ったのは、カルテットで演奏された『the arrival』です。マーカスとウィントンの演奏の緊張感、そしてエルヴィンの絶妙なブラシ。10分近い至極のスロー・ナンバーが味わえます。