2008年10月24日掲載
The Great Jazz Trio       At The Village Vanguard
East Wind原盤                1977年2月録音

 ハンク・ジョーンズ(p),ロン・カーター(b),そしてトニー・ウィリアムス(d)からなるトリオがヴィレッジ・ヴァンガードで行ったライブ作品です。このトリオはトニーの提案により、1975年春に1週間に渡って、ヴィレッジ・ヴァンガードで演奏を行いました。その際の演奏は、大物が集まって演奏したレベルのものだったとのこと。翌年の1976年にこの3人は、渡辺貞夫のレコーディングで顔を合せました。これらを通じて意気投合した3人は、1977年に再びヴィレッジ・ヴァンガードで1週間のライブを行ったのです。

 この模様は、日本の会社から2種のLPで発売されました。私の持っているのはLP2枚分をCD1枚もの。8曲収録されていますが、数曲カットされているかもしれません。ここに掲載しているジャケ写は1集のもので、ピッチャーが振り被った瞬間を捉えたもので、後ろに延びる影が印象的なもの。2集のジャケ写は、ピッチャーが投げ、バッターがそのボールを打つ瞬間を捉えた写真で、デジタル処理されたものでした。

20081024

 『Favors』というスタンダード、あまりというか殆ど聴いたことの無い曲。作はC.Orgermanとなっています。さらりとしたバラッドをミドル・テンポで演奏しており、ロン・カーターの頑張りが目立っている演奏。

  カーターと言えば、これに続いて演奏されたがカーター作の『12+12』であります。楽しい曲調を、3人が名一杯の自己主張で聴かせてくれています。ジャズの楽しさがこの作品に詰まっております。