2008年10月18日掲載
Freddie Red            San Francisco Suite
Riverside原盤          1957年10月録音

 レッドのピアノは、1955年録音作品1977年録音作品を取り上げております。今日取り上げる作品は、欧州ツァーを行った翌年に吹き込まれたもの。13分に渡る組曲であるタイトル曲が聴き所なのでしょう。George Tucker(b)とAl Dreares(d)と演奏しているトリオ作品です。

20081018

 生活する人々の楽しさと、街の日常の穏やかさが表現されているタイトル曲です。レッドのピアノ演奏に対して、ベースとドラムは効果音的役割となっております。他の6曲では、通常のピアノ・トリオ演奏ですが、その中でレッド作の『Minor Interlude』が良かったです。サンフランシスコの影の部分を表現したような演奏にこそ、レッドの特徴が出ているように思えました。