2004年1月11日掲載
Freddie Redd / Hampton Hawes
Piano East/West
Prestige原盤      1952年12月録音

 ピアノ二重奏ではないです。別々のセッションをカップリングして、LPとして発売された作品です。

 ホーズは1952年12月に吹き込まれた、ヴァイブ入りクァルテットでの録音。1952年から1954年までホーズは軍隊生活を送り、その間日本にも駐留し、「馬さん」の愛称で日本で親しまれていたことは以前ここで書きましたね。その間に、LAでこの作品は録音されてます。

 一方のレッドは、1955年2月にNJで吹き込まれたトリオでのセッションが収録されております。「コネクション」でレッドが有名になったのは1959年のことですが、この1955年には著名なミュージュシャンのサイドとして活躍しておりました。

 ジャケットを見るとレッドの方が大きく取り上げられてますが、ホーズ8曲に対して、レッドは4曲だけの収録であります。このカップリングには、東西のピアノ・スタイルの違いを提示しようとかの深い意図あるのか、それとも単なる寄せ集めなのか。恐らく後者でしょうが、兎に角聴いてみましょう。

20040111

 勢いの良い演奏ですが、何かもう一つ物足りない。いくら10吋2種類のの12吋化と言っても、もう少し違う提示の仕方があったのではないかな。このことから起因するのか、はたまた今日の僕の気分からなのか、兎に角あと何かが欲しかった作品。