2006年7月2日掲載
Sonny Rollins    with The Modern Jazz Quarte
Prestige原盤      1951年12月録音

 この作品は、ロリンズがプレスティッジに行った初期の3つのリーダー・セッションから、構成されています。

 1951年1月17日のセッションから1曲。メンバーは、Miles Davis(p),Percy Heath(b),Roy Haynes (d) であります。マイルスがピアノを弾いている経緯は、分かりません。
 1951年12月17日のセッションから8曲。メンバーは、Kenny Drew(p),Percy Heath(b),Art Blakey(d)であります。
 そして1953年10月7日のセッションから4曲。メンバーは、この作品のタイトル通りに、Milt Jackson(vib),John Lewis(p),Percy Heath(b),Kenny Clarke(d) というものです。

 これを購入したのは、1980年代後半のこと。OJCからのCD発売の初期の頃のものです。

20060702

 MJQとのセッションの4曲が冒頭に収録されていることもあり、強く印象に残りました。ロリンズにしてもMJQにしても活動の初期の段階のなのですが、両者ともに既にその強い個性が感じられるものです。『the stopper』『almost like being in love』『no moe』『in a sentimental mood』と続くのですが、ロリンズ作の角ばったメロディとスタンダードの優雅なメロディが交互に表れて、なかなか楽しめる内容です。このセッションでは、実際にこの作品に収録された4曲だけの吹き込みだったようです。アルバム1枚分収録していても、面白い作品に仕上がったことでしょう。

 1951年12月17日のセッションでは、スタンダードでのロリンズの優雅な響きに聴き入ります。この時はまだ22歳。やはり天才なのですね。しかし現在に至るまで一線で活動していることを考えると、努力家でもあったのでしょう。