2006年7月18日掲載
Fats Sadi       Ensadinado
SABA原盤      1966年3月録音

 世界初CD化の国内盤CDでの解説を読んでも、「ヨーロッパのジャズ・ディスク1800」を読んでも、このファッツ・サディさんの経歴が掴みきれずにおります。
 ベルギー生まれのヴィブラフォン奏者であるのは、間違いなし。ただし1926年生まれか1929年生まれ、どちらが正解なのでしょうか。1950年代はパリで活躍していたのは、事実らしい。そこでブルー・スターズ・イン・パリスの結成に関わっていたのも、事実のようです。
 そしてベルギーに戻ってからは、クラーク=ボラン楽団に参加していたようです。そんな折に制作されたのが、本作品。
 メンバーはボラン(p),クラーク(d),そしてジミー・ウーディ(b)というように、クラーク=ボラン楽団の中心人物であります。

20060718

 明るく陽気にヴァイブを楽しむ1枚。そんな一言で済ませたい感じです。メンバー作の曲やスタンダードが並んでおりますが、どこを切り取っても明るく陽気になので、メリハリが欲しかったです。サディ作の『ブルー・サンライズ』で聴かせる落ち着きが、もっと欲しかったです。