プレスティッジからイメージするピアニストとして、このジョン・ライトをあげる人も多いことでしょう。過去にこのコーナーで、1960年11月録音の「nice 'n' tasty」と、1961年録音の「Makin' Out」を取上げました。今日取上げる作品は、恐らくはジョン・ライトの初吹き込みだと思います。Wendell Roberts(b),Walter McCants(d)との演奏です。
ライトの、ゆったりしながらも力強いタッチで表現されるブルース感覚が、本当に好きであります。1991年にOJCからのCDを購入しましたが、何度も繰り返し聴いた記憶があります。先に紹介した2作品は、WAVEからのLP発売のもの。従って、塩山-ペナン-香港という流浪生活の中では、CD盤である本作品だけを持ち歩くことになりました。購入当初のように何度も聴くということはなかったですが、時折り思い出したように、取り出して聴いておりました。今回は、『la salle st. after hors』と『35th st. blues』に、聴き惚れました。
彼の作品で持っていない盤で、「Mr.Soul」というのがあります。A面が絶品だとか。いつかは聴くチャンスがあるでしょう。