2006年6月24日掲載
Rita Reys & Bemgt Hallberg   Two "Jazzy” People
Philips原盤      1958年12月録音

 リタ・ライスは、1957年にオランダのビッグ・バンドをバックに、2作目の「The Cool Voice of Rita Reys Vol.2」を吹き込みました。当時の旦那のドラム奏者ウェッセル・イルケン率いるピアノ・トリオに、ビッグ・バンドが加わった内容でした。その後、長女が二人の間に生まれたのですが、ウェッセル・イルケンが急死。悲しみに沈むリタ・ライスは、再起を図るべくスウェーデンに渡り、吹き込んだ作品が今日取上げるものであります。お相手は、スウェーデンの代表的ピアニストであるベンクト・ハンベルク率いるピアノ・トリオであります。

20060624

 ベンクト・ハンベルクのゴールデン・サークルでのライブ盤(1962年)を、このコーナーで取上げたと記憶しているのですが、見つけ出せませんでした。メトロノーム原盤の作品をドラゴンが復刻、それを日本ではDIWが発売していたもの。持っているのは間違いないので、いつかは必ず取上げます。

 さてハンベルクのはっきりした語り口調のピアノが印象的な作品。そしてリタさんは、この時34歳には思えない若い声で、真剣に歌っております。ハンベルクと真剣勝負の様相です。『スターダスト』、『木の葉の子守唄』が印象的な作品でした。

 ジャケに写るリタさんは、やかましく、お節介なおばさんの雰囲気。このジャケに騙されてはいけませんよ。