2006年6月21日掲載
Phil Woods with Red Garland    Sugan
Status原盤                                  1957年7月録音

 ウッズとガーランドの共演盤は、恐らくこの作品だけではないでしょうか。プレスティッジ系列のレーベルに、二人とも山のような録音を残していただけに、不思議な気持ちです。Ray Copeland(tp),Teddy Kotick(b),Nick Stabulas(d) との録音です。

20060621

 アイラ・ギトラーのライナー・ノーツでは、タイトル曲を「This Piece has a minor-key outside and a major inside」と評しております。なかなか言い当てた表現だと頷きながら聴いた次第です。ソロで先発するコープランド、続くウッズのパワフルさは、なかなかの聴きもの。

 この激しさに続く曲は、タイトル曲同様にウッズ作の『green pines』であります。ここでは暖かみの演奏を繰り広げています。落ち着きの演奏、ゆったりの演奏と言ったとこでしょう。ここでのガーランドのピアノに関してギトラーは、「Garland in a pastoral mood」と称してますが、まさに感心する落ち着きぶり。

 LPで言うところのB面の1曲目と2曲目のこの展開が、この作品の大きな聴き所でしょう。