寄せ集めセッション、寄せ集めLP化が得意のプレスティッジ/ニュージャズですが、今日取上げる作品のような寄せ集めは困ったもの。ウッズとクイルの2本アルトのセッションから2曲。マクリーンとジェンキンスの2本アルトのセッションから1曲。そしてマクーシックの1本アルトのセッションから3曲。このような構成。つまり、ミュージュシャンがばらばら。そんな作品を取上げます。
マクリーン=ジェンキンス組のタイトル曲に軍配をあげました。パーカーがダイアルへの初吹き込みに用意したこのブルース・ナンバーを、パーカー直系という表現がピッタリの演奏で、マクリーンとジェンキンスが頑張っております。ただし、アルバム全体の印象は、少し散漫なもの。せめて全曲パーカー作の曲ならば、アルバムとしてのカラーを出せたのでしょう。