購入理由は、予感。新譜を買い漁っていた時期なら兎も角、最近では訳の分からない若手トランペット奏者の作品には、なかなか手を出さない。ジャケからは、甘い雰囲気が伝わってきて、さらなる減点材料。しかし、何かを秘めているのではないかとの予感で、購入したのです。
Philip Dizack は二十歳の新人。また参加ミュージュシャンは、Greg Tardy(ts,ss),Patrick Cornelius(as),Miro Sprague(p),Joe Sanders(b),Obed Calvaire(d)という方々。Greg Tardy以外は、知らない方々。恐らくは、みんな若手なのでしょう。収録曲は、Philip Dizack のオリジナル曲が中心。さて、予感はあたっていたのでしょうか。
小奇麗な新主流派。或いは、小奇麗なハードバップ。Philip Dizack が今まで聴いてきたジャズの魅力を、思い切りこの作品に込めていることが感じ取れ、好感を持って演奏を聴き終えました。これから、どのようにしてオリジナリティを確立していくかが、重要な課題になるでしょう。