2006年4月5日掲載
Ornette Coleman     Live In Milano 1968
Jazz Up原盤              1968年2月録音

 このジャズ・アップというのは、著名ミュージュシャンが欧州で残した演奏を、1980年代後半にCD化していたレーベルです。恐らくは正式な許可を得ていないと思いますので、そうならば海賊盤ということになります。また音質は、もともとが私家録音であるため、かなり悪いものが多いです。

 さてコールマンのこの録音は、Charlie Haden(b), David Izenzon (b), Ed Blackwell (d) との、ダブル・ベースでの演奏。このベース奏者二人を入れた演奏は、前年の7月にもレコーディングされています。この時のドラム奏者はCharles Moffett でした。その演奏はFlying Dutchman から発売されております。

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 音質の悪さのため、ダブル・ベースとしている意義は、分かりませんでした。

 オーネットのアルトがミラノの会場を縦横無尽に飛び交っております。1970年代のオーネットの重要なレパートリーになる『tutti』が、かなりの熱演。ネット上でのあるディスコグラフィによれば、ここでの『tutti』の演奏が、現存する音源としては初演になるようです。

 なおこの録音から24日後にこのバンドは、ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで、オノ・ヨーコと共演することになります。