購入動機は、ジャケットでのセクシーさをアピールしているジョアンさんの心構えであります。恐らくは無名のお方でしょう。そしてこれは自主制作に近いものでしょう。お店で手にしてもらうには、セクシーさを強調するしかないとの作戦なのでしょう。Ian McDonald(p),Ben Rubin(b),Saul Rubin(g),Jimmy Wormworth(d)をバックしており、スタンダードをずらりと並べております。ジャズ歌手として注目を浴びるために健気にもセクシーさをジャケに表した方なのか、或いは単なる見せたがりなのか、どとらでしょうか。
彼女の歌声を良く言う人ならば、キュートな高音が魅力的となることでしょう。しかし僕にとっては、間の抜けた高音が、聴く気を無くす気分になっております。スタンダードを、この耐えられない声で力を込めて歌っているのですから、勘弁して欲しい気分。でも、慣れてくれば、この声が魅力的になるのかとも思い、聴き進めました。しかし、だめ。
でも世の中には、この声を好む人がいるのでしょう。彼女の新作には、David HazeltineやGrant Stewartが参加しております。しかしこれとて、彼女が金持ちの娘で、金にものを言わせて、レコーディングに参加させたのかもしれない。
兎に角、生理的にダメな作品です。